2018-09-12




手紙が漂着する店へ。

佐々木新さんの展示「漂流」を見に行くと、

どこかに住む誰かが書いた手紙とそのお返事が展示されており、

知らない誰かの人生のワンシーンを覗き見したような、

でもどこか自分に昔起ったできごとのような

不思議な気持ちになる展示でした。



以前どこかで「過去の自分は他人」

という一文を読んで忘れられないのですが、

あの手紙を出したのは、

もう他人となった過去の自分なのかも



お酒を飲まない私は、行きつけの飲み屋もなく、

よく行く洋服屋さんというのもこれと言ってないのですが、

このお店は、何度か足を運んでいる、ちょっと特別な場所です。



その場所に並ぶものには、店主さんのこだわりとストーリーが

全てにあり、いちいち気になるものが置いてあり、

そこに行くと平気で一時間以上経っていたということが多い。



そして、こころのどこかで会ってみたいと思っている人に

なぜか会えてしまう不思議な場所。


今日もそのお店でのふしぎな出会いがあり、

妙なテンションのまま、帰り道、仕事をしようと喫茶店に入ったのに、

どこか落ち着かず、この文章を書いています。



今日出会えた人も、以前そのお店で出会った方も、

SNSというとても便利で今時なもので一方的に知っていた方達。

そして、向こうもSNSで私を見つけてくださっていた。

そしてその人たちは、実際に

自分の友人や知人との接点があるという。



いいなと思うものが少しずつ似ていたりして、

知らず知らずのうちに、同じようなタイミングで

その場所にたどり着き、出会う。

手紙だけじゃなくて、人も漂着するお店。