手紙が漂着する店へ。
佐々木新さんの展示「漂流」を見に行くと、
どこかに住む誰かが書いた手紙とそのお返事が展示されており、
知らない誰かの人生のワンシーンを覗き見したような、
でもどこか自分に昔起ったできごとのような
不思議な気持ちになる展示でした。
以前どこかで「過去の自分は他人」
という一文を読んで忘れられないのですが、
あの手紙を出したのは、
もう他人となった過去の自分なのかも。
お酒を飲まない私は、行きつけの飲み屋もなく、
よく行く洋服屋さんというのもこれと言ってないのですが、
このお店は、何度か足を運んでいる、ちょっと特別な場所です。
その場所に並ぶものには、店主さんのこだわりとストーリーが
全てにあり、いちいち気になるものが置いてあり、
そこに行くと平気で一時間以上経っていたということが多い。
そして、こころのどこかで会ってみたいと思っている人に
なぜか会えてしまう不思議な場所。
今日もそのお店でのふしぎな出会いがあり、
妙なテンションのまま、帰り道、仕事をしようと喫茶店に入ったのに、
どこか落ち着かず、この文章を書いています。
今日出会えた人も、以前そのお店で出会った方も、
SNSというとても便利で今時なもので一方的に知っていた方達。
そして、向こうもSNSで私を見つけてくださっていた。
そしてその人たちは、実際に
自分の友人や知人との接点があるという。
いいなと思うものが少しずつ似ていたりして、
知らず知らずのうちに、同じようなタイミングで
その場所にたどり着き、出会う。
手紙だけじゃなくて、人も漂着するお店。
0 件のコメント:
コメントを投稿